名古屋駅から高山本線完全乗車の旅に出かけました。やろうと思えば静岡から日帰りできるコースでもありますが、せっかくなので途中2泊して温泉でのんびりすることに。初日は下呂温泉に泊まりました。名古屋から特急ひだ7号で下呂駅に到着したのが12:45。宿の送迎バスが下呂駅を出発するのが14:35なので、2時間弱余裕があります。ランチを食べたり足湯にはいるなど、温泉街を散策しました。訪れたのはこんな地域。駅前から徒歩で行ける温泉街は乗り鉄と温泉を組み合わせた旅にはとてもありがたいです。
下呂駅にて
鉄道で下呂駅に着いたなら、上りホームの噴泉塔の手湯を是非。ちょっと硫黄のかおりがして、ぬるぬるっとした温泉の感触が楽しめます。
名古屋から到着した場合は、下りホームに着いてしまうので、跨線橋を渡る必要があります。下りホームにも作れば良いのにね。
お湯の温度はかなりあつく、ぬるぬる感も楽しめる。
こちらが下呂駅の駅舎です。
駅舎を出たら正面にまた手湯。
駅舎を出て手湯を堪能したら、まずコインロッカーに荷物を預けます。コインロッカーは駅舎を出たら右手に進むとすぐ見つかります。小さいサイズが300円。現金のみです。貸傘もありますね。
雨や雪の日に街歩きするには助かります。宿で返すこともできるようです。さすが、観光をウリにしている町のサービスです。
温泉街へ向かう
荷物を預けたら温泉街にお昼を食べに行きました。温泉街は線路をくぐって行かなくてはならないので、案内に従って歩きます。
結構な量が湧いているように見える。
橋の上からは下呂温泉の一番有名な観光スポットと思われる、川原の噴泉池が丸見えです。無料の共同浴場なんですが、こういう風景なので男女とも水着着用のはずなんですが、あのおじさん、どう見ても素っ裸に見えませんか?こういう柄の水着とも思えず・・・。
こちらの噴泉池には翌日誰も人がいない時に足だけつかってみました。
温度はそれほど高くないので、裸で入るにはちょっと寒いかも。
橋を渡って50mくらい直進するとローソンのある交差点にでます。この交差点の右手にある白鷺橋の上にはいろいろな人の像がありました。
チャップリンもいました。なぜここにチャップリン?
こちらの踊っているようにみえる方は誰?不勉強な私にはとんと見当もつかず、最初は昨年行った糸魚川で見かけた奴奈川姫かと思っちゃいました。奴奈川姫はこちらなんですが、似ていませんかね?(笑)
この橋の下には水路に沿って遊歩道が整備されています。この近くに宿泊したなら朝、散歩しながら時々足湯につかる、なんてのも楽しそうです。
白鷺橋の上の銅像を眺めたら、白鷺橋とは反対方向に向かいます。交差点の角には温泉神社の噴泉塔があります。本当にあちこちに温泉が出ていますね。
さて、ランチを予定している「せん田」というお店に向かいます。温泉神社から小川屋の前の緩い上り坂を上っていきます。正面に白い建物が見えますか?行き止まりのように見えますが、白い建物のところで道が右に緩くカーブしています。ちなみにこの白い建物は「白鷺の湯」という共同浴場で、玄関先に「ビーナスの足湯」があります。
「せん田」さんで飛騨牛まぶし丼
ビーナスの足湯を通り過ぎた交差点に角に、本日のランチを予定している「せん田」さんがあります。
温泉街にはこちら以外にもカフェや食堂のたぐいはたくさんあるのですが、ネットの口コミとか見ていると、なかなか評判が良さそうだったので、今日はここで飛騨牛のまぶし丼を食べてみようと計画していたのです。
他のメニューも美味しそうですね。
平日のせいか店内は混んでいなくて、すぐ座れました。午後1時くらいでしたが、私以外にお客さんは1組だけ。あんまり流行っていないのか??? あまり待つことなくお料理も運ばれてきました。
たれとご飯をからめていただきます。最後の出汁茶漬けも美味しかった。
テレビ番組で見た時には、下呂駅近くの水明館のランチが紹介されていて、そこも飛騨牛のまぶし膳でした。お値段は並みが2500円くらい、お肉が2段の特上が3600円くらいと、ちょっとお値段はせん田さんより高いけれど、山菜の天ぷらがついたりして、美味しそうでした。今度下呂に来たら寄ってみようかな。
階段上って温泉寺
お腹がふくれたので、すこし散策を。近くの温泉寺に行ってみました。案内によると温泉街を一望とありますが、この階段を上ることに少し躊躇してしまった。
でも頑張って上りました。境内には鐘楼もありました。
確かに温泉街を一望できますね。でも特別絶景・・・というわけでもないです。
こちらの温泉寺ですが、1671年建立とのこと。ずいぶん古いお寺なんですね。昔々、下呂温泉の湧出が突然止まってしまい、困り果てていると、毎年一羽の白鷺が川原に舞い降りることに気づき、その場所に行ってみると、温泉が湧いていたとのこと。白鷺は薬師如来様の化身で、その薬師如来様をこちらの温泉寺に祀っているそうです。
足湯めぐり
上ってきた階段を下りて、今度は足湯に入りに行くことにしました。まずはさきほどランチを食べる前を通過してきたビーナスの足湯へ。
平日のせいか、この時間帯は誰も入っていませんでしたが、もう少し時間がたってから通った時には5人ほど観光客と思われる人々が利用していました。では早速。
と思っていきなり足をつけたら、めちゃ熱い。
出したり入れたりしながら楽しませていただきました。
足湯の横にはこんな石碑がたっていて、この石碑の足元にもお湯が出ています。
ビーナスの足湯から100mもない距離のところに、「鷺の足湯」という足湯があるので、そちらにも行ってみました。温泉博物館の目の前にある足湯で下呂温泉の中では一番最初に作られた足湯だそうです。手前の碑の所には手湯ができる噴泉塔がありますが、ここも熱いです。
足湯の方はややぬるめ。いつまでも入っていられる温度です。ビーナスの湯よりこじんまりしていて、5人くらいでいっぱいになりそうな感じです。
鷺の足湯の近所には、加恵瑠(かえる)神社と言う神社があります。蛙の「かえる」なんですが、下呂温泉の「ゲロ」という音にかけているようですよ。TVでも紹介していましたが、お賽銭いれると、「幸運が訪れる」とかの自動アナウンスが流れるようです。なかなかユニークですね。(私はやらなかったけど)
さて、温泉街でランチも食べ、足湯も2箇所回ったところで、宿のバスが下呂駅を出発する時間が近づいてきました。今回の街散策はこれでおしまい。他にもたくさん足湯があるし、源泉塔なども見てみたいのですが、それは次回に致しましょう。
下呂のマンホール
最後にマンホールをチェック。白鷺が下呂温泉のシンボルなんですね。
カラーのマンホールもあります。なかなか良いデザインなので、マンホールカードも作れば良いのに。
こんなデザインのマンホールもありました。
消火栓の蓋にはカエルがいました。
道路にもカエルがデザインされている。
この日のお宿は、下呂温泉の湯之島館に泊まりました。天皇陛下もお泊りになったほどの老舗旅館。木造3階建ての本館は登録有形文化財でもあります。湯之島館宿泊記はこちらです。
また高山本線乗車はこちらの記事です。
まとめ
下呂温泉は日本三名泉の一つで、美肌効果のある温泉としても有名です。ですが、温泉組合のサイトにもある通り、温泉は集中管理方式でどこの宿に泊まっても同じ泉質のお湯のようです。自家源泉を持っていてもその源泉を味わえないというのは、ちょっと残念な感じがします。
でも街中の噴泉塔からかけ流されているお湯は、宿のお風呂のお湯とはかなり違って、本当にぬるぬる感があるんです。なので街中の噴泉塔のお湯はそこの源泉をかけ流しているのかもしれません。 というわけで、下呂温泉に行ったら宿にこもりきりではなく、是非温泉街を散策してみて下さい。
それでは皆さまも良い旅を~