鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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国道最高地点と鉄道最高地点を走る絶景ドライブルート

「日本国道最高地点」がある国道292号線の「志賀草津道路」は毎年4月20日前後に冬の通行止めが解除となります。2019年は4月19日に通行止めが解除されたので、雪の回廊があるうちにと、ゴールデンウィークを利用して行ってきました。さすがにここは鉄道の旅とはいかず、ブログのタイトルに反して車でお出かけ。ルートとしては、四万温泉に泊まった後、この道路を通って渋温泉に向かいもう一泊、という2泊3日の2日目に走るプランでしたが、なんと季節外れの寒波で道路が積雪で通行止めになってしまうハプニング。最終日は朝から快晴でしたが、通行止め解除にはならず、とりあえず行けるところまで行ってみようと、渋温泉から横手山に上って行った途中で「正午から通行止め解除」の情報がFacebookやtwitterで流れ、無事「日本国道最高地点」に行くことができました。予定が変更になったことで、帰りのルートにも変更が生じ、期せずして「鉄道最高地点」にも立ち寄ることができました。

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日本国道最高地点の碑

ルート

走ったルートはこちらです。渋温泉が地図のA地点。こうやって見ると、かなりうねうねしたルートですね。 長距離なので枠の中に入りません・・・。

 

渋温泉から志賀高原へ

渋温泉を11時頃出発し、国道292号線の「志賀草津道路」を上っていきました。渋温泉は標高700m弱くらいで、ゴールデンウィークでも桜が満開。この時期にしては寒かったけれど、温泉街に雪はありませんでした。

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渋温泉街では桜が満開で雪はなし

「志賀草津道路」はかなりの急こう配で、標高がどんどん高くなり、遠くの山並みが見えてきます。妙高とか黒姫山が見えました。

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遠くの山並みが見えてくる

渋温泉から上り始めて、10分もしないうちに道路の両脇には雪が残る状態になりました。スタッドレスはいてきて良かった。こんな急傾斜の道路なのに、自転車で上っている人がいてびっくり。

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この急傾斜を自転車で上る人がいた

だんだんと両サイドの雪の量が多くなってきます。

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両脇の雪が増えてくる

昨日は吹雪で、山頂区間は通行止めだったけれど、この日はお天気が回復。太陽の周りには虹色に輝く「日かさ」と「環水平アーク」を見ることができました。静岡県でも観測されたようなので、全国的に見えたのかもしれません。

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内側の輪が「日かさ」、外側の帯は「環水平アーク」と言うらしい

さらに標高は上がります。そして雪の量も増えて、ついに雪の壁が出現。渋温泉を出発してまだ30分程度でこの景色です。

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雪の壁が出現

絶景ポイント 横手山ドライブイン

渋温泉を出発して40分程度で横手山ドライブインに到着(地図の①)。ここはすでに標高2100mの高地です。

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標高2100mに建つ横手山ドライブイン

上の写真の看板のところからは、深い雪の谷か見えます。吸い込まれそうな感じ。このドライブインの絶景ポイントの一つですが、私の写真の腕ではその素晴らしさが表現できず悔しい。

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深い谷、絶景です

妙高や黒姫山などの山並みの絶景も楽しめます。

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美しい山並みを一望できる

信州のサンセットポイント100選に選ばれているようですが、確かにあの山の向こうに沈む夕日は最高の景色でしょう。

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信州サンセットポイント100選の一つ

横手山ではまだスキー客用のリフトが稼働していて、ゲレンデにはたくさんのスキーヤーやボーダーがいました。こちらのリフトはスキーシーズン後もお客さんを乗せてくれて、山頂から下りる時には絶景が広がった記憶があります。また来たいと思います。

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横手山のリフト

さて時間は11:40くらい。まだお腹は空いていませんでしたが、売店のお兄さんが「通行止めがもうじき解除になりそうなんですけどね」と言っていたので、時間稼ぎもかねてこちらでランチにしました。私はキノコ蕎麦。他にうどんやカレーライスなどもありました。

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キノコ蕎麦

レストランは2階にあり、大きな窓からは絶景の山並みを楽しみながら食事ができます。絶景レストランですね。

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絶景を見ながら食事ができるレストラン

食事をしながら道路状況をチェックすると、なんと! 正午から通行止め解除と出ているではありませんか。渋峠までで引き返そうかと思いながら上ってきましたが、なんという幸運。今回の旅で行ってみたかった「日本国道最高地点」は通行止めの区間にあるのでした。

絶景ポイント 日本国道最高地点に到達

国道292号線の志賀草津道路を横手山からさらに上っていきます。スノーシェードなとは路面に雪が残っていました。スタッドレスで本当に良かった。雪の壁もさらに高くなります。

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さらに高くなる雪の壁

そしていよいよ目的地の「日本国道最高地点」です(地図の②)。駐車スペースは10台分程度なので、混雑時は停められないかもしれませんね。運良く駐車スペースがありラッキーでした。標高2172m。ここからの眺めも絶景です。この道路が無料というのが信じられません。

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国道最高地点を示す碑

標識もご覧の通り埋もれています。たくさんの人がこの雪の壁を背景に記念写真を撮っていました。気持ちは理解できますが、道路上なので車が通ります。撮影する時には十分気を付けて。 

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標識も埋もれている

雪の回廊を通りながら白根山側へ。富士山も見える絶景ポイント

国道最高地点は人気スポットなのでどんどん車が来ます。写真を撮ったら次の方に駐車スペースを譲り、さらに草津方面に向かうと、雪の回廊が。前日に雪が降ったのと、開通からまだ日がたっていないこともあって、排気ガスの汚れはそれほどなく、まだ白い回廊です。

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雪の回廊

万座温泉に向かう分岐があり、万座三叉路ゲートです(地図③)。

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万座三叉路

万座三叉路ゲート(地図③)から本宮付近(地図④)までの2.5kmの区間は、白根山の噴火警戒レベルが2のため、駐停車禁止区間です。またこの区間は自転車、オートバイ、オープンカーの通行は不可です。区間内には白根山のレストハウスがあるのですが、ここは通過しなくてはなりません。窓の外には火山の荒涼とした風景が広がっていました。

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白根山

くねくねと道路は続きますが、本当に景色の良い絶景区間です。

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快適なドライブルートが続く

駐停車禁止区間を抜けた先に展望駐車場があります(地図⑤)。この展望駐車場は草津温泉を眼下に、遠くの山並みを一望できます。

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眼下に草津温泉が見える

天気がよければ富士山も見ることができる絶景スポットです。

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遠くの山並みと青空が美しい絶景ポイント

なんと、この日は富士山が見えました。すごいラッキー。富士山の麓に生息する私にとって、富士山は見慣れた山なのですが、遠くから富士山が見えるとやはり感動します。

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富士山も見えた!

そしてこちらにも自転車の人がいました。すごい脚力。

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自転車の人が下ってきました

草津から万座口へ下る途中の絶景ポイント

この後、さらに道路を下り草津温泉に向かいます。前日は草津温泉側の電光掲示には、殺生ゲートから上は通行止めの表示が出ていました(地図⑥)。

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前日は通行止めの表示が出ていた草津側

草津温泉スキー場前まで下りてくると雪はもうありませんでした(地図⑦)。

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草津温泉の中は雪はない

この後は、吾妻線の万座・鹿沢口駅(地図の⑨付近)に向かって、群馬県の県道59号線を下ります。途中、浅間山を望む絶景駐車場「さわやか街道駐車場」があります(地図の⑧)。ここにはトイレもあり、小休憩には良い場所。

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浅間山を望める駐車場

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浅間山

吾妻線の万座・鹿沢口駅手前の三原大橋の上からは、吾妻川沿いの桜並木がまだ見ごろでした。

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吾妻川沿いの桜

草津から軽井沢までのルートは、ひささんのブログで紹介されています。絶景写真がたくさん掲載されています。ひささんのブログは、お得な切符情報や、ご自身が旅行された時の情報が満載で、いつも参考にさせていただいています。このルートをひささんはバスで楽しまれていますね。本数は少ないのですがバスが走っているので、マイカーでなくても絶景を楽しめます。

www.kzlifelog.com

鉄道最高地点でハイレールと遭遇

この後は浅間山の脇を抜ける鬼押ハイウェーという有料道路区間を通り軽井沢に抜けました。軽井沢から佐久市を通り、JR小海線に沿うように走る国道141号線を南下し、野辺山へ。野辺山と言えば、鉄道最高地点がある場所です。せっかくですから休憩がてら、寄ってみました(地図⑩)。

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鉄道最高地点があるのは小海線

線路の反対側にも、最高地点の碑があり、駐車場とトイレも整備されています。鉄道最高地点は標高1375mなんですね。

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鉄道最高地点の碑

時刻表をチェックすると、5分後に観光列車のハイレールが野辺山を出発するという、なんともラッキーな時間帯。しばし踏切のそばで待っていると、遮断機が下り、向こうからハイレールがやってきました。

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ハイレールが鉄道最高地点を通過

列車の中からも最高地点を記念写真に収めようという人がいました。気持ちはとってもよくわかります。

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車内のお客さんも撮影

非電化路線の小海線を走る車両は気動車です。煙を吐きながら、小淵沢に向かって下っていきました。

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煙を吐きながら去っていくハイレール

ハイレールはご覧の通り、青を基調としたお洒落なデザインの観光列車です。特急券は不要ですが指定席券が必要です。小海線とハイレールについてもひささんのブログで詳しく紹介されています。乗りに行きたくなります。

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コーヒーがゼロ円のカフェ

この日はロングドライブでぼちぼち甘いものが欲しくなりました。先ほどの鉄道最高地点でも売店があって、ソフトクリームとか売っていますし、踏切の横にはカフェもあるのですが、少し国道を清里方向に走っていたら、コーヒー0円という看板が目に飛び込んできました。

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なんとも魅力的な看板

ただより高い物はない、とも言いますが、果たしてどんなカフェでしょう。入ってみました。「チーズケーキファクトリー」という名前のカフェです。

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チーズケーキファクトリー

店内に入ると、持ち帰りのお菓子をたくさん置いてある奥に、チーズケーキなどのケーキ類が入っている冷蔵のショーケースがあり、そこからケーキを買い、本当に無料のコーヒーサーバーからセルフでコーヒーを入れて席で食べるというスタイル。チーズケーキもいくつか種類がありますが、一番人気は濃厚チーズケーキとのことなので、そちらをチョイス。コーヒーと一緒にいただきました。なかなか美味しかったです。ケーキのお値段も480円でリーズナブル。気に入りました。

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濃厚チーズケーキと無料のコーヒー

こちらでエネルギーを補給したのち、帰宅しました。10連休の前半の旅でしたが、なるべく首都圏に近寄らないルートを選んだせいか、渋滞知らずで走ることができ、楽しかったです。

まとめ

最近は長距離ドライブをしなくなった私ですが、この日は久しぶりに長く走った、という感じで、帰宅後はかなりぐったり疲れましたが、見たかった絶景を拝むことができ、良い旅行となりました。思い返せば昨年のゴールデンウィークも車で出かけて、長野から白馬方面に抜ける「白沢峠」で白馬連峰の絶景を眺めたことを思い出しました。

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白沢峠からの絶景

鉄道の旅も良いけれど、鉄道ではなかなかアクセスしづらい絶景ポイントもあるので、車の旅も時々は行きたいと思いました。また絶景ドライブルートを探してみよう。